- 著者
-
田頭 弘章
- 出版者
- JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
- 雑誌
- 紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
- 巻号頁・発行日
- vol.59, no.2, pp.201-208, 2005
1998年のメッツォ社のペーパーテクノロジーデイズにおいて, 各セクションに最新の技術を反映し, 設計抄速2,000 m/minをターゲットに置いた全く新しい抄紙機オプティコンセプトが紹介された。実機としてオプティコンセプトのコンプリートマシンが誕生したのは1999年12月であった。<br>それから今日まで, わずか4年ほどの間にオプティコンセプトは世の中に広く受け入れられ, 新設だけで10台を超える抄紙機が稼動に入っている。オプティコンセプトマシンは高速運転における操業安定性に優れているだけでなく, 地合い, 表裏差などの紙品質にも優れ, 更にプレス後の高いドライネスにより乾燥負荷が軽減されるという経済性にも優れている。勿論, 新設抄紙機だけでなく, 改造機にもオプティコンセプトは多数採用されており, 品質改善, 増産等に多大な貢献をしていることは言うまでも無い。<br>オプティコンセプトは新聞用紙, 上質紙, コート紙等の種々の紙種に適用されてきたが, 更なる開発が続けられており, 市場のニーズに応えるためこの度新たに開発された新型オプティフロー, 新型オプティドライ, オプティスプレーの製品の特長をここに紹介する。