著者
目谷 義大
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.275-278, 0000
被引用文献数
2

サイレージ発酵を経時的に追求し,各種要因解析の基礎資料を得るためにオーチャードグラス(水分含量85.5%),アカクローバー(水分含量87.2%)を用いて実験した。その結果,オーチャードグラスにおいてはGOUET^<2)>,GREENHILL^<3)>の得た結果とほぼ同様な経時的変化が認められたのに対し,アカクローバーではplant juiceが非常に早く流出し,さらにplant juice流出から活発な乳酸発酵開始までにオーチャードグラスよりは30時間以上も遅れることがわかり,さらにその後も引きつずき,オーチャードグラスよりはかなり高い乳酸含量で経過したことなど草種別サイレージ発酵には大きな相違のあることが認められた。