著者
矢野 葉子
雑誌
AA1199157X = 昭和女子大学大学院日本語教育研究紀要
巻号頁・発行日
no.1, pp.57-64, 2001-11-01

世界の多くが多言語使用社会であり、そこで暮らす人々の多くがバイリンガルである。シンガポールも多言語使用社会の一つで、中国語、マレー語、タミール語、英語が公用語と定められている。国民が多民族で構成されていることから、政府は多言語主義を掲げ、二言語教育制度をとっており、多くの国民が英語と民族語のバイリンガルとなっている。そのようなシンガポール人が日本語を学習する際、彼らにとって日本語は第三またはそれ以上の言語となる。この第三の言語の教授に際して、過去に行われてきた第二言語習得の研究に基づいた教授法の採用は適しているのだろうか。教師は学習者が身につけている言語の影響を考慮した教授法を考えなければならないのである。多言語使用社会とバイリンガル、シンガポールにおける日本語教育についてまとめ、第三言語習得の研究の必要性について考える。
著者
矢野 葉子
雑誌
AA1199157X = 昭和女子大学大学院日本語教育研究紀要
巻号頁・発行日
vol.1, pp.57-64, 2001-11-01

世界の多くが多言語使用社会であり、そこで暮らす人々の多くがバイリンガルである。シンガポールも多言語使用社会の一つで、中国語、マレー語、タミール語、英語が公用語と定められている。国民が多民族で構成されていることから、政府は多言語主義を掲げ、二言語教育制度をとっており、多くの国民が英語と民族語のバイリンガルとなっている。そのようなシンガポール人が日本語を学習する際、彼らにとって日本語は第三またはそれ以上の言語となる。この第三の言語の教授に際して、過去に行われてきた第二言語習得の研究に基づいた教授法の採用は適しているのだろうか。教師は学習者が身につけている言語の影響を考慮した教授法を考えなければならないのである。多言語使用社会とバイリンガル、シンガポールにおける日本語教育についてまとめ、第三言語習得の研究の必要性について考える。