著者
植田 睦之 福田 佳弘
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research
巻号頁・発行日
vol.6, pp.S21-S26, 2010

北海道西部の日本海沿岸において,オジロワシとオオワシの飛行頻度に影響する気象要因を明らかにするために調査を行なった.解析した気象要素は,気圧,気温,降水量,風速,日照量および,風速の西ベクトル(西方向の風の強さ)と北ベクトル(北方向の風の強さ)で,これらとワシ類の飛行頻度とを比較した.その結果,西方向の風の強さがオジロワシ,オオワシの出現頻度に影響していた.調査地では西方向の風が吹くと海岸段丘による斜面上昇風が生じると考えられ,そのため西方向の風が強いとワシ類の出現頻度が高くなるのだと考えられる.
著者
福田 佳弘
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.184-198, 2018 (Released:2018-11-08)
参考文献数
39

桂姜棗草黄辛附湯を桂枝去芍薬加附子湯に麻黄細辛が加味された処方と考え臨床に運用し,数々の治験を得た。 その有効例を礎に本方証を考察した。桂枝去芍薬加附子湯証は,桂枝去芍薬湯証に寒が加わったものである。則ち本方の病態は,その条文中の,“下之”により,胃陽は衰耗し,胃陰が上逆し,陰盛陽衰となり“胸滿”が現れる,さらに寒により病態が激化し,心陽は衰憊する。そのため麻黄,細辛の加味が必要となる。この病態に現れる証候を本方証と推考する。治効例の証候は,上焦と下焦の多岐に渉り各々異なる。しかし本方証の診断には,各症例に共通して認められる症候の一つ,胸骨末端の両側肋間部とTh12‐L1の両傍脊椎筋の按圧痛を確証とした。これは桂枝去芍薬湯条にみられる“胸滿”の他覚的症候である。胸滿は気分の条文には記載されていないが,本方の運用には必須の症候である。
著者
植田 睦之 福田 佳弘
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.S21-S26, 2010 (Released:2010-09-13)
参考文献数
5
被引用文献数
4

北海道西部の日本海沿岸において,オジロワシとオオワシの飛行頻度に影響する気象要因を明らかにするために調査を行なった.解析した気象要素は,気圧,気温,降水量,風速,日照量および,風速の西ベクトル(西方向の風の強さ)と北ベクトル(北方向の風の強さ)で,これらとワシ類の飛行頻度とを比較した.その結果,西方向の風の強さがオジロワシ,オオワシの出現頻度に影響していた.調査地では西方向の風が吹くと海岸段丘による斜面上昇風が生じると考えられ,そのため西方向の風が強いとワシ類の出現頻度が高くなるのだと考えられる.