著者
中谷 友哉 福田 真知子 北川 裕樹 宮本 俊朗
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.30-37, 2019 (Released:2019-02-20)
参考文献数
34

【目的】低速度レジスタンストレーニング(以下,LRT)時における筋活動動態を明らかにすること。【方法】健常成人男性13 名を対象に,LRT,高強度運動(以下,HI),低強度運動の3 条件で膝関節伸展運動を3 セット実施した。運動中の外側広筋の筋活動を高密度表面筋電図で測定し,各条件で,電極内の%MVC(Maximum Voluntary Contraction),電極内の異質性を表す修正エントロピー,積分筋電図(以下,iEMG)で比較した。【結果】LRT の%MVC は高強度運動と比較して,1 セット目では有意に低値を示したが,3 セット目には同等の筋活動が認められた。LRT と高強度運動では修正エントロピーに有意差を認めなかった。iEMG では3 条件間に有意差を認めなかった。【結論】LRT はHI,LI と同様のiEMG を示し,セット数を重ねる毎にHI と同等の%MVC,運動単位の動員様式となり,HI と同等の活動になることが示唆された。