著者
秋吉 信雄 秋吉 仰三
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.21, pp.25-28, 2003-03-18

CPFとはCritical Point Filterと呼ばれる多重解像度フィルター(日米特許取得済み)の略で、与えられた2枚の静止画画像間の対応を画像構成の最小単位であるピクセル単位に全自動的に求め、対応関係を符号関数化する技術を提供する。この一連のプロセスは統べて自動化されており、一般ユーザーでもデジタルカメラを使用して低コスト(費用、時間、技術)にて容易にデジタル・コンテンツを作成する事が可能になった。さらに、対応点の事前指定、対応後の修正などを簡単に行う編集・加工ソフトウェアも用意されており、プロダクションはもちろん、一般ユーザーにとっても便利な機能が整備されている。また関数符号化されたマッチング結果を利用して、各種ユーザー・インタラクティビティー機能が既に関連ソフトウェアに実装されており、CPF画像フォーマットを用いたスローモーション再生、早送り再生、一時停止、コマ落し、逆方向再生などの再生速度に関する各種オプション機能、並びに本技術を利用して作成した擬似3次元映像に対する自由視点機能提供などECビジネスに最適なECコンテンツ制作ツール並びにビューイングソフトなどの各機能が提供されつつある。また、使用電子機器処理能力、利用回線速度環境に合わせた画質、解像度、再生画像枚数/秒の最適化等が容易に実現できる等、従来技術には無い柔軟なソルーションをもユーザーに提供可能となっている。商用的には、FF(Frame Free^<TM>)応用技術として、各種アプリケーション・ソフトが今後市場に提供されて行く。なお、現在急速に普及拡大しつつあるBBネットワーク・ビジネスの最重要課題であるデジタル・コンテンツの、作成・供給を容易にするFFオーサリング・ツールの提供、インターネット・ブラウザーヘのFFソフト・プラグ・イン開発、FFネットワーク・ストリーミング事業など、各種ビジネスモデル、アプリケーション・ソフト開発が現在進行中であり、本年中に順次サービス提供される予定となっている。