- 著者
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笑雲清三 述
- 巻号頁・発行日
- 1600
釈清三編。宋の蘇東坡(1036-1101)の詩集を抄注した、いわゆる「抄物」のひとつ。抄物とは、主として室町時代に京都五山の禅僧や博士家の学者等が作成した漢籍・仏典等に対する注釈書のことである。書名は、大岳著「翰苑遺芳」、江西著「天馬玉津沫」、瑞渓著「脞説」、万里著「天下白」の4書を合わせて編んだところから名づけられた。本書は、注釈の文章に片仮名交じりの個所を含む古活字版で、無刊記本であるが、川瀬一馬氏著『増補古活字之研究』では慶長・元和年間の刊行と推定されている。当館本には、全巻に朱点・朱引きが施され、大部分に墨もしくは朱で返り点・送り仮名が付されている。