著者
筑波大学農林技術センター 筑波大学農林技術センター教育推進部国際交流班
巻号頁・発行日
1997

1992年6月、ブラジルのリオ・デ・ジェネイロで開催された国連環境開発会議(United Nations Conference on Environment and Development:UNCED)を契機として、森林・林業の分野においては環境問題への対応に向けたためさまざまな取り組みがなされ、今日世界中で大きな変化が起きている。いくつか例を挙げると、まず第一に、個別の森林経営について環境問題が強く意識されるようになり、森林施業が皆伐から択伐へ、天然林施業の増加、伐採量の減少、野生生物との共存を可能にする施業の導入等が、各林業セクターによって行われるようになってきていることがあげられる。第二に、自然環境を ...