- 著者
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粂川 美紀
堀田 明裕
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- デザイン学研究 (ISSN:09108173)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.2, pp.49-56, 2007-07-31
我が国の社会環境及び技術環境の変化は、デザインの概念および要求を変化させた。この変化の中で,特にデザインの新たな価値に関するデザイン・コンセプトの作成が重要となってきている。本研究はデザイン・コンセプトの構築手法を提案することを目的に、その構造化を試みた。文献調査によってデザイン、コンセプト、デザイン・コンセプトの定義を収集し、分析した。その結果、デザイン・コンセプトを構成している要因として行動、価値、手段が抽出された。この3要因を基にデザイン・コンセプトの改善と新たなデザイン・コンセプトの構築に関する2つのプロセスモデルを提案した。更に、このモデルを既存の事例と高齢者の装いに関する調査データによって検討し、その有効性を確かめた。