著者
峯岸(竹内) 夕紀子 蒲原 龍 志渡 晃一
雑誌
北海道医療大学看護福祉学部学会誌 = Journal of School of Nursing and Social Services, Health Sciences University of Hokkaido
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.105-113, 2008-03-31

栄養士119名を対象に,抑うつ感(CES-D)とその関連要因を調査した.CES-Dの合計得点で「高得点群」と「低得点群」に分け,身体症状や職業性ストレス等との関連を検討した.結果,以下のように,抑うつ感は多様な要因と関連していることが示唆された.1)身体症状(11項目)では,「眠れない」,「めまい」などの7項目で,「低得点群」に比べて「高得点群」で有訴率が高かった.2)職業性ストレス(38項目)では,「出口が見えない」,「働きがいがない」などの6項目で「高得点群」の該当率が高く,「自分の意見を反映できる」,「職場の雰囲気は友好的」などの9項目で「低得点群」の該当率が高かった.3)上司に関する項目(13項目)では,「よい仕事をしても認めてくれない」などの2項目で「高得点群」の該当率が高かった.