著者
諏訪 雅一
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, 2004-01-01

この大さん橋は,日本の海の玄関として多くの客船を受け入れており,本年も,あのQE II(英,70320t)をしのぐオーロラ(英,76152t)などの豪華客船をはじめ,日本の客船(飛鳥他20000t級)全てが寄港している(図2).「船」を主役とするため,建物の高さをできるだけ抑え(約15m),屋根はゆるい2方向の局面からなっている.また,建物内は長手方向に桁梁があり,その間に折板を渡し,屋根・床の構造部材としているため,柱や梁のない大空間が構成されている(図1).建物は,構造体である鉄骨を耐火被覆せずに見せており,床面は屋内外ともウッドデッキ仕上げである.