著者
豊嶋 厚史 篠原 厚
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.461-469, 2018
被引用文献数
4

<p>近年,アスタチン-211(<sup>211</sup>At)を用いたα線内用療法に関する核医学的研究が世界各地で盛んに行われている。本稿では,<sup>211</sup>Atの製造法や分離精製法など,核医学研究を行うために必要な核・放射化学的な研究手法について説明する。また,最近活発になってきたアスタチンの化学研究について簡単に紹介する。</p>
著者
渡部 直史 兼田 加珠子 白神 宜史 大江 一弘 豊嶋 厚史 篠原 厚
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
アイソトープ・放射線研究発表会
巻号頁・発行日
vol.1, 2021

<p>近年、α線核種を用いた核医学治療が注目されている。α線核種のアスタチン(<sup>211</sup>At)を用いたTargeted alpha therapyは難治性がんの新たな治療戦略として、非常に有望であり、担癌モデルを用いた非臨床試験では大変良好な成績を示した。現在、難治性甲状腺がんに対するアスタチン化ナトリウム注射液を用いた医師主導治験の開始準備を進めており、早期の臨床応用を目指している。</p>