著者
作山 正美 小山 薫 足澤 輝夫 小笠原 義文
出版者
岩手医科大学
雑誌
岩手医科大学教養部研究年報 (ISSN:03854132)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.87-91, 2003-12-31

北国の中年男性を対象として歩行数や身体組成の調査・測定を行い、季節間における歩行数や体脂肪率に差がみられるかについて検討した。その結果から、歩行数の季節差については夏>秋>春>冬の順で、夏と冬の間に539歩の差がみられたが、有意差は認められなかった。また、体脂肪率の季節差については秋>春>冬>夏の順で、秋と夏の間には2.3%差と顕著な差が認められた。このようなことから、肥満や生活習慣病の予防のための運動では、寒さに向かっていく季節における適切な運動量(歩行数)を確保するための継続可能な運動プログラムの作成とその実践が重要であることが示唆された。