著者
辻本 聡一郎 神田 誠 国友 孟
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.48, no.427, pp.545-553, 1982-03-29

低温機器の構造材料として重要なA1およびA1合金の垂直反射率を室温では0.4μmから20μmの波長域で,室温から16Kまでは2.6μmから20μmで測定し,実測値を説明できるモデルの検討を行った.従来の異常表皮効果理論ではその温度依存性を説明することができず,表面の微小凹凸,格子欠陥による伝導電子の付加的な散乱を考慮して求めた緩和時間をDrudeの式に導入する新しいモデルにより,うまく説明できることがわかった.