著者
釜谷 美則 進藤 さやか 長島 珍男
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.71-74, 2004 (Released:2013-02-19)
参考文献数
12

海水中塩化物イオンの迅速,且つ簡易な分析法について検討した.本法は塩化銀の生成によって生じる [Ag (phen) 2]2BPR三元錯体の退色反応に基づいており,青色から赤色に変色する.この反応では沈殿によるばらつきが見られたが,ゼラチンの添加により解決できた.本法の分析時間は, 15分と短時間であり, 青から赤に変色した.本法は比較的高濃度の塩類溶液の測定に適していた.