著者
鍋島 益弘 山田 優
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.725, pp.157-169, 2003-02-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
17
被引用文献数
4 5

高齢化社会が進行する中で, 歩道舗装の設計において, 高齢者や障害者が安心して戸外に出かけられる環境を第一に考え, 早急に歩道環境の改善を図る必要がある. 本研究では, 高齢者による車いすの走行において, 車いすのハンドリムにかかる推力を測定し, 「歩道の横断勾配」「歩道の縦断勾配」および「車道と歩道との段差」が車いすの走行に及ぼす影響を検討するとともに, それらの結果と車いすを利用する高齢者による評価結果とを合わせて, 勾配や段差の適正な範囲, および高齢者が通行するために必要な歩道環境に適合した歩道の構造について考察した.