著者
胡 振剛 鐘 玉秀
出版者
長崎ウエスレヤン大学
雑誌
長崎ウエスレヤン大学現代社会学部紀要 (ISSN:13481142)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.95-98, 2006-03-31

1979年中国は改革開放政策を打ち出し、積極的に外国の資本を誘致し、輸出産業の育成に力を入れ、大きな成果をあげた。いま中国の輸出入貿易総額は世界の第三位を占め、"世界の工場"と呼ばれるようになった。2000年に入ってから、日本企業の中国への進出のテンポが速められ、中国に進出した日経企業数は一万五千社に達したという。2004年中日貿易総額ははじめて日米貿易総額を抜き、中国が日本最大の貿易相手国となった。経済の緊密化に伴って、相手国の言語を学ぶ需要もますます高まった。本稿では両国における外国語、とくに日本語と中国語教育の現状を分析、評価し、外国語教育における"再社会化"の重要性を唱える。そして両言語の今後の需要を展望する。