著者
田中 瑛 阪田 隼也
出版者
学校法人物療学園 大阪物療大学
雑誌
大阪物療大学紀要 (ISSN:21876517)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.33-37, 2018 (Released:2019-03-08)

本研究は、外部指導者による運動指導とこども園の連携と幼児の運動能力の関係性について検討することを目的とした。対象は、運動あそび非実践群の幼児34名(男児20名、女児14名)と運動あそび実践3年目群の幼児40名(男児18名、女児22名)とした。測定項目は、往復走、立ち幅跳び、体支持持続時間、両足連続跳び越し、捕球の5種目とした。その結果、男児の往復走、両足連続跳び越し、女児の往復走において運動あそび実践群が非実践群よりも有意に高い値を示した。これらのことを検討した結果、外部講師による運動あそびや保育士研修により、子どもも大人も運動あそびが楽しいと実感し、自発的な運動が継続的に行われたことによって、幼児の運動能力が向上することが明らかになった。