著者
阿由葉 元
出版者
駒澤大学
雑誌
北海道駒澤大學研究紀要 (ISSN:02866978)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.A1-A10, 1971-11

1968年夏,アイスランドを調査する機会を得,氷河に登頂した際一見常識では考えられない様な真黒い円錐が氷河上に数多く見られた。北海道においても春先,雪上に同様な形状が各所で見受けられるのに気付き,もしやアイスランドで見られたものと同様の現象では?と考え,その形成過程はいかなるものであるか等を調べるため,1971年4月当教養部構内で実験を行ない,後述の結果を得た。ここでは最初にアイスランドの概要をつけ加え,氷河上と雪上で見られる円錐についてその形成過程等を述べたい。