著者
陳 悦庭 吉岡 克成 松本 勉
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.688-695, 2014-10-15

本稿ではアンチウイルスソフトウエアのビヘイビアベースのマルウェア検知能力を評価するための手法を提案する.提案手法では,評価対象のアンチウイルスソフトウエアをインストールした動的解析環境と,インストールしていない環境を用意する.次に,それぞれの環境において,実マルウェア検体を実行して、アンチウイルスソフトウエアの存在がマルウェア検体の挙動に対し,どのような影響を与えるかを観察する.4つのアンチウイルスソフトウエアに対して提案手法を適用した結果,ビヘイビアベースの検知能力や検知時の対応に違いが確認された.