著者
香取 眞理
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.93, no.6, pp.881-910, 2010-03-05

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
香取 眞理
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:08272997)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.220-228, 2004-05-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
香取 眞理
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.100-108, 1994-02-05
被引用文献数
2

詳細釣合とは,系のミクロな状態変化が各々その逆の変化と釣り合っていることをいう.single spin flip dynamicsに従って確率的に時間発展する格子上の2値のスピン系に話を限定すると,詳細釣合を満たす分布は多くの場合Gibbs分布で表わされることが保証されている.それでは,スピン系ではあるが詳細釣合を満たさない定常分布というものはないのであろうか.ここでは,接触感染の伝播のモデル(コンタクト・プロセス)を取り上げ,詳細釣合を満たさない定常分布の存在を示す.いろいろな無限粒子系で,このような定常分布の存在が証明されているが,その具体的な形は未だまったく解っていない.
著者
香取 眞理
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.220-228, 2004-05-20

本研究会で報告された確率過程・確率モデルのうち,1次元非対称単純排他過程(笹本氏),多核成長模型(今村氏),弱磁場量子グラフ(齊藤氏),Randomly Triangulated Surface(守氏)などは,いずれもランダム行列理論と関係が深い.本講演では,Dysonによるブラウン運動模型の考え方に従ってランダム行列の理論を紹介し,エルミート行列値過程の固有値の成す確率過程が非衝突拡散粒子系として実現されることを説明した.講演では,時間的に非斉次な場合の非衝突拡散粒子系も,ブラウニアン・ブリッジを用いることによって構成できること,またそれらがPandey-Mehtaの2層行列模型と関係することなどにも言及した.