著者
高田 覺
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維工業学会誌
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.62-69, 1937

ステープルヤーン強撚絲法は極めて困難である。其の原因は多々あるけれども強伸度が著しく劣等なること,絲の表面が多數の長い毛羽で覆はれてゐること等が直接に施撚作用の妨げとなるもので,生絲の強撚絲法は紡績絹絲の其れとは自ら差異を生することに基調を置いて,現在圓熟せる人造絹絲施撚法を延長せしめてステープルヤーンの工業的強撚施行法を考察した。