著者
齋藤 征人
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.46, pp.11-16, 2009-03-31

社会福祉領域において障害当事者や社会福祉実践家らがもつ経験の価値を見つめなおす立場から,かつて「『精神障害者』が仲間に語りかける雑誌」として公刊された『爽風』に表された当事者らの思いについて質的に分析し,彼らが語ったものとは何だったのか,その全体像を明らかにした.それは,同じ病を持つ仲間の存在の重さや,障害当事者,専門家,家族,地域住民といった立場を超えて,ともに生きる存在としてその地平を同じくすることを強く望む声であった.このことは現在も変わらぬ,障害当事者らが自らの経験から得た知恵であり願いでもある
著者
齋藤 征人
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.31-44, 2010-03-31 (Released:2017-06-16)
参考文献数
6
被引用文献数
1

本研究では,社会福祉士国家資格取得後の現任経験がおおむね3年以上の,社会福祉士の「実践知」形成プロセスの全体構造を明らかにすることを目的に,幅広い職域で実践の渦中にある11名の社会福祉士にインタビュー調査を実施し,これをM-GTA法を用いて質的に分析した.その結果,実践知形成のために,実践を可視化することと,それを促進するための環境づくりの重要性が確認された.また,社会福祉士の養成機関において,人との関わりや視野の広がり,社会福祉的なものの見方・考え方を獲得する機会を保障する必要性が改めて示唆された.
著者
齋藤 征人
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.47, pp.31-42, 2010-03-31

本研究では,社会福祉士国家資格取得後の現任経験がおおむね3年以上の,社会福祉士の「実践知」形成プロセスの全体構造を明らかにすることを目的に,幅広い職域で実践の渦中にある11名の社会福祉士にインタビュー調査を実施し,これをM-GTA法を用いて質的に分析した.その結果,実践知形成のために,実践を可視化することと,それを促進するための環境づくりの重要性が確認された.また,社会福祉士の養成機関において,人との関わりや視野の広がり,社会福祉的なものの見方・考え方を獲得する機会を保障する必要性が改めて示唆された.