- 著者
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(唐) 釋懷海 撰
- 巻号頁・発行日
- 1000
清規とは禅宗寺院の生活規範や仏事法会の行い方などの規定。12世紀末以降、日本に禅宗諸流が伝えられ、各地の大小禅院では中国禅院の清規が採用された。本書は元の順帝(在位1333-68)の勅命により東陽徳輝が編修したもの。唐の懐海が編集した「百丈清規」の精神に基づきつつ、後代の諸清規を参照、集大成したもので、その後の清規の基本となった。至元2年(1336)頃成立。日本でも版を重ね、多くの注釈書も作られた。本版は南北朝時代後期の覆元刊本。補刻を交えるが精刻。全体に朱点があり、室町時代の書入れが多い。曹洞僧領山英頓(‐1597)旧蔵。