- 著者
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(明) 呉訥 撰
- 出版者
- [出版者不明]
- 巻号頁・発行日
- vol.上卷, 1620
中国の古典、先哲の著述中の刑罰に関する言辞を抄録し、併せて古来の裁判事例を収録した書で、刑罰運用の心得を示す。明の呉訥(1372-1457)撰。呉訥は監察御史(諸官吏の違法を取締り、地方官庁の行政を視察してまわる官)の職を歴任し、宋代の裁判事例集「棠陰比事」の改編も行っている。本版は元和年間(1615-23)木活字印本。古活字版。首に正統2年(1442)の自序、「棠陰比事」の後序を付す。巻頭に「祥刑要覧巻上」、巻末に「祥刑要覧巻上終」とあり、末尾に「下巻者即棠陰比事也」とあるので、両書合して印行されたとみられる。下巻にあたるものの現所在は不明。