- 著者
-
(陳)釈真諦//訳
- 出版者
- 林氏幸宿花渓居士
- 巻号頁・発行日
- 1637
インドのバラモン教の一派、サーンキア学派の教義書。大蔵経は仏教に関する各種の重要古書を集大成したものであるが、本書とシェーシカ学派の「勝宗十句義論」の2著が外道(仏教以外の教え)の書として収められている。本版は、江戸初期徳川三代に仕えた天台僧、天海(1563-1643)の発願で開板された大蔵経、天海版一切経の一つ。天海版一切経は寛永14年(1673)から慶安元年(1648)にかけ、木活字を用いて印行された。日本最初の大蔵経である。鵜飼徹定(1814-1891、知恩院75世)、今泉雄作(1850-1931、美術家)旧蔵書。