- 著者
-
Gallahue David L.
- 出版者
- Japan Society of Human Growth and Development
- 雑誌
- 発育発達研究 (ISSN:13408682)
- 巻号頁・発行日
- pp.15-16, 2004
今回の講演の焦点は, 記述的および解説的な運動発達の理論モデルを示すことである. 記述的モデルについては, 出生から老年に至る過程において普通に成長していく個人が通過する典型的な局面と段階を表現する砂時計モデルを中心に示す. 解説的モデルについては, 運動課題の必要条件, 個人の生物学的特徴および学習環境条件の中で生ずる一連の過程を表現する逆三角形モデルを利用する.<br>このような知識は, 同時に運動スキル習得の過程に関して我々が理解していることと結び付けられる. すなわち, 新しい運動スキルの習得は段階および水準ごとに生じ, 学習者の目標と同様に学習者の認識状況の両方から検証されうる.<br>最後に, 我々は運動発達と運動スキル習得について観察される水準を考慮に入れて, 学習者の役割に対する指導者の役割について検討する. この場合の論点は, 両者を考慮して, 運動スキルの教師としての我々は, 運動スキルの観察された水準において良い変化をもたらすように利用された教授法に関して, 我々の行動を適応させることができるということである.