著者
Wu Haotian Zhang Chenghuan Han Dongli
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2023, no.FIN-030, pp.66-71, 2023-03-04 (Released:2023-03-04)

現代社会においては、科学技術の成果があらゆる場面で活用され、企業に様々な影響を及ぼしている。企業価値と企業における研究開発との関係について従来より研究されてきたが、研究内容まで細かく分析したものが少なかった。特に、中国を初めとした新興国は研究開発の面で大きな進歩を遂げている割には、この点についてはあまり研究されてこなかった。本研究では、中国のハイテク企業であるテンセントとバイドゥの特許データ、市場価値データと決算報告データを利用し、研究開発の内容と企業価値を表すトービンqの関係を分析するための線形回帰モデルを構築した。その結果、技術密集型企業では、研究開発の範囲を限定することによりq値を上げることができるかもしれないことが分かった。