- 著者
-
Lemaitre Rafael
- 出版者
- 日本甲殻類学会
- 雑誌
- Crustacean research (ISSN:02873478)
- 巻号頁・発行日
- no.22, pp.11-20, 1993-11-10
南シナ海からのみ知られているSympagurus sinensis (de Saint Laurent, 1972)は,雌雄とも対の腹肢をもち,前甲,後甲および第1・2腹節の石灰化が明瞭で,尾節と尾肢が相称である.これらの特異な形質によって新属Bivalvopagurusを設立した.本属は今のところ単型属である.Bivalvopagurus sinensisはイソギンチャクをつけた二枚貝の殻(片方)を使う.本種の再記載と進化上の考察も行った.