著者
高橋 進 Susumu Takahashi
巻号頁・発行日
vol.10, pp.265-285, 2012-03-15

キャンプ場は、都市部などで身近な自然が喪失していくなかにあって、自然とのふれあいの機会を提供する場として重要である。特に子どもの自然との接触の場として、キャンプ場は以前にも増して重要な役割となっている。本研究では、アンケート調査により、キャンプ場利用者の自然とのふれあいの場としての利用実態を把握した。この結果、(A)自然志向が強く、自然体験のために来訪する利用者、(B)キャンプ活動自体に関心のある利用者、(C)グループ内での親睦を図ることを目的とする利用者、の3 タイプの存在が明らかになった。また、子ども同伴のほうが、同伴していないグループよりも、自然や不便さを求める割合が高い傾向があることも明らかになった。