著者
板倉,昭二
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究
巻号頁・発行日
vol.88, no.4, 2007-07-20

他者に心的状態を認めたり、その状態を推論したりすることをメンタライジングという。メンタライジングは、人が円滑な社会的生活を営む上で重要な能力となる。メンタライジングの萌芽は、乳児期初期の社会的知覚だと考えられる。すなわち、ヒトの持つ特有な刺激に対する選好に始まり、母子関係に代表される二項関係、さらに第三者もしくは対象物を含む三項関係の成立、そして他者の誤信念を理解する「心の理論」の成立へと続く。本稿では、メンタライジングの発達を、ヒトに対する志向性、ヒト以外のエージェントに対する目標志向性の付与や意図の付与、誤信念の帰属について、われわれがおこなってきた実証的な研究を概略する。

言及状況

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信仰に関する様な名前ですが、違うようです。 人(子供)が心を形成する過程を研究する中で使われています。 ヒトに対 する誤信念の帰 属: ヒトの子 どもは 4 、 5 歳ま でに 「心の 理論」を 獲得し 、他者の 心的 状態を推測 でき るよ うにな るという。この ことは、誤信 念課題 を用 いた研究 ‐‐‐と言うように出てきます。 子供が心を形成するとき、他人の心(感情や態度、話し方 ...

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