- 著者
-
石川流舟<石川流宣>//〔図〕
- 出版者
- 相模屋太兵衛
- 巻号頁・発行日
- 1687
刊記「于時貞享四年 丁卯五月上旬 改之石川氏 本朝図鑑綱目 板本相模屋太兵衛」。年記右下に「流舟」の印(横長角の中を楕円に抜き文字陽刻)がある。石川流舟(流宣、名俊之)は絵草子作家、また浮世絵師。日本図のほか「江戸図鑑綱目」なども作成し、地図作者としても知られる。本図は作者として流宣(ここでは流舟)の名を刻んだ最初の日本図で、以後流宣自身によるものも含めて、大小各種の改定版が続き、約1世紀にわたり「流宣図」として刊行日本図の主流となった。図形の原拠と考えられる幕府撰日本図を大胆にゆがめて紙面を一杯に使い、大名の名前と禄高、東海道などの宿駅と相互距離、名所などを記載して、道中図、武鑑の役割を合わせもつ。