鎌倉の覚園寺第二世大灯源智律師の消息(手紙)の裏に、宛名の「大の御かた(北条貞時室)」等が妙法蓮華経を刷った消息経。制作年代は明確ではないが、覚園寺にある源智の供養塔に正慶元年(1332)の造立銘があること、版式などから鎌倉時代末頃と推定される。表紙と見返しおよび本文は、金銀切箔、野毛、砂子散らし。紙背には雲形模様の装飾が施される。軸頭に六角水晶を用いた美しい装飾経の遺品。また、紙背の消息124通は鎌倉時代の貴重な資料となっている。

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