摺仏または印仏と呼称される仏教版画。平安後期、興福寺の末寺として繁栄した大和中川寺に伝来した木造毘沙門天立像の胎内に納められていたもので、右手に剣、左掌に宝塔を載せ、岩座に立つ高さ約17cmの毘沙門天像が上段に4体、下段に3体捺印されている。紙背に応保2年(1162)の識語がある。現存する仏教版画のうち制作時期の推定できる最古の作例で、平安、鎌倉期における出版文化研究の重要な資料のひとつである。

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