1 0 0 0 OA 鎌田兵衛正清

出版者
巻号頁・発行日
1690

説教。元禄3年(1690)江戸刊。待賢門の夜戦に負けた源義朝は、鎌田兵衛正清と金王丸を伴い、正清の義父尾張の長田庄司をたよるが、平清盛の謀り状の所領の恩賞に眼の眩んだ長田は、婿を酒に酔わせて殺し、義朝は湯殿で深手を負って自害する。金王丸は単身長田の館に駆けつけ大暴れして長田の子供等を殺すが長田を逃す。金王丸は都に登り、義朝の奥方常盤御前に仔細を告げる。常盤御前は清盛の討手を逃れ、3人の若君を連れて都を落ち、小幡の里で老夫婦の情を受ける。清盛は常盤を誘き出すため母を牢にいれ、常盤は名乗り出るが、清盛は何故か常盤を景清に預け命を助ける。金王丸は清盛の前に罷りでて命と引き換えに長田を出させ、その場で主の敵を討つ。清盛に仕えるよう命ぜられるが断り、武士の鑑と称えられる。内題「鎌田兵衛正清」の下に、「伏見常盤、小幡物語」とあり、鎌田夫婦の悲哀、常盤御前親子の苦難、金王丸の活躍が描かれる。天満八太夫正本に依った絵入りの読みもの。(岡雅彦)

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