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- 巻号頁・発行日
- 1653
室町物語。承応2年(1653)刊。丹縁本。源氏重代の2ふりの名剣の由来について述べたもの。『平家物語』の屋代本、百二十句本と関わりあり。当館蔵の奈良絵巻『平家物語剣の巻』(当館請求記号:WA31-5)と同一内容。清和源氏の祖多田満仲が2振りの剣「鬚切」「膝丸」を作らせることからはじまり代々伝えて、2剣が源頼朝の手に収まるまでの経緯を述べる。九年の役、後三年の役、保元の乱、平治の乱から平家追討、義経の最後までの源氏の歴史を述べる中に、宇治の橋姫、一条戻り橋、土蜘蛛、三種の神器、スサノオノミコトの大蛇退治、日本武尊の東国征伐、熱田大明神など剣をめぐる様々の説話が語られる。(岡雅彦)(2016.2)