1 0 0 0 OA 四時交加 2巻

著者
紅翠齋北尾子 畫
出版者
鶴屋喜右衞門
巻号頁・発行日
1798

北尾重政画、山東京伝讃の江戸風俗絵本。半紙本2冊合綴。墨摺。寛政10年(1798)正月、江戸・鶴屋喜右衛門梓。裏見返しに袋を綴じ込む。京伝の寛政10年(1798)正月の序に「平常在舗中凭梧、偶漫画夫貴賎士女老少等所交加于大路、以別四時月日、尚之以讃詞、遂為二巻」とあるように、京伝が日頃、生業のキセル屋の店頭から眺めて素描に努めた、江戸の四季折々の風情を基に編輯したもの。同序に、絵について「託紅翠翁、直曲補麤以潤飾之、遂上梓」とあるように、絵には、京伝の浮世絵の師・北尾重政の補筆、潤飾が加えられた。絵は、月ごとの江戸の風情を各丁、上下2段に描き、武家、町人、商賈、僧侶など老若男女の行き交う人々の様子を描き分けたもの。京伝の讃は、その絵解きに相当し、たとえば正月では万歳、才蔵、礼者、節季候、鳥追、年男、宝船売、すご六売、傀儡師、猿曳、人相見、剣術者、笛売、鏡磨、鳥粘など、様々な職業、業体の人々について記している。その他、行事、食べ物などの記述も多く、風俗の貴重な画証資料というべきものである。(鈴木淳)(2016.2)

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『四時交加』を探している。

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