出版者
高橋清兵衛
巻号頁・発行日
1661

室町物語。万治4年(1661)高橋清兵衛刊。伊豆の住人新田四郎忠綱は鎌倉殿の恩賞を目当てに富士の人穴探検を買って出る。人穴に分け入った忠綱は富士浅間大権現の案内で地獄極楽を見て回り、帰りに1冊の草紙を授けられ、頼家の前で人穴の様子を語ると頼家ともども命を落とすと言われたが、帰参の後、頼家の前で語り、たちどころに雷鳴が轟きその身は失われた。この物語の主題は、権現が語る地獄での様々な呵責、苦患と現世での身の行いの因果関係の説明にある。版本に古活字絵入り本、寛永9年(1632)、慶安3年(1650)、万治2年、寛文6年(1666)版などがある。(岡雅彦)

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■参考 「富士の人穴草子」 国立国会図書館デジタルコレクションより 内容が似てるページ 1枚目:24コマ 2枚目:21コマ(13,17も雰囲気あり) https://t.co/jb34LHkBQH

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