- 著者
-
日峰
- 出版者
- 村上勘兵衛
- 巻号頁・発行日
- 1670
日蓮宗の瑞光寺住職で、親孝行で評判の高い元政上人の編著。『二十四孝』に倣って和漢の親孝行の僧侶の略伝を記したもので、本朝の僧7名は『元亨釈書』から、中国僧17名は『高僧伝』『続高僧伝』『宋高僧伝』『五灯会元』など十書ほど江戸初期の版本から抜き出したものである。承応四年一月の自序をもつ。元政三十三歳の時の著。元政の著作の殆どを刊行した村上勘兵衛が元政上人の死後の寛文10年に刊行したもの。元政と勘兵衛は深い関わりを持ち、勘兵衛の位牌が元政庵の位牌堂にある。(岡雅彦)