出版者
松会
巻号頁・発行日
1665

仮名草子。作者未詳。深草に住む園部衛門が清水寺に参詣した折り美人を見染める。観音の霊験で美人の下女に会い手紙を託す。その美人薄雪と12回の手紙の往復の後二人は契りを結び、一年近く逢瀬が続いたが、衛門が一月ほど他行している間に薄雪は病死する。衛門も自害しようとするが止められ21歳で出家して高野山に登り26歳で往生を遂げた。中世小説風の恋物語であるが、この物語の中心は説話や古歌を多く援用した29通に及ぶ恋文の往返にあり、恋文の文範として広く読まれた。松原秀江『薄雪物語板本考』(近世文芸27・28号)によれば慶長古活字本をはじめとする40種以上の版本が現存するという。当館本は寛文5年松会版の江戸版である。(岡雅彦)

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