著者
野々村信武 詠
出版者
酒田屋
巻号頁・発行日
1682

紀行文。2巻。天和2年(1682)江戸酒田屋刊。跋文に、歌枕修行のため江戸から京に上る途次、名所旧跡にて詠んだ歌を纏めたというが、上巻は江戸から京までの東海道上りの紀行文、下巻は洛中洛外の名所旧跡の巡覧で、狂歌を多数詠み込む。菱川師宣の挿絵を上下2巻に各6図いれる。著者については、題簽の角書「信武」を光琳風の画家の野々村信武とする説と、淀城主永井信濃守尚政とする説があるが、現在では後者が妥当とされている。屋代弘賢の「不忍文庫」、土佐藩蜂須賀家の「阿波国文庫」の印を捺す。『新編稀書複製会叢書』第12巻(臨川書店, 1990)、『近世文学資料類従』狂歌編2(勉誠社, 1977)に複製がある。(岡雅彦)(2018.2)

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