4 0 0 0 OA 雛形都風俗

著者
[西川祐信] [画]
出版者
谷村清兵衛[ほか2名]
巻号頁・発行日
1716

西川祐信画、小袖雛形本。半紙本4巻合2冊。墨摺、一部手彩色。正徳6年(1716)孟夏、京都・小林喜右衛門、西村理右衛門、谷村清兵衛刊。序題「雛形都風俗」、跋題「珍色ひいながた都風俗」。序跋とも執筆者不明。画工は推定。序に「なべて京女郎と諸国共に思はるゝは。物ごしと風俗なり。其風俗を粧ふ第一は小袖ぞかし。…依之今新に珍かなる模様を工夫し。染色を分集て雛形都風俗と題して。桜木にうつすものなり」とあるように、小袖模様を集めた雛形本である。各巻について、半丁ごとに付記された番号と見出しを示すと、第一(一番~二十六番)「御所風俗」「町女風俗」、第二(五十一番~七十四番)「けいせい風俗」「茶屋女風俗」、第三(七十五番~九十八番)「小性風俗」「町若衆風俗」、第四(九十九番~百二十)「野郎風俗」「風呂屋女風俗」のようになる。二十七番から五十番までの番号が飛んでいるが、おそらく欠損は、目録の「武家がたのもやう」に相当する1巻分であろう。絵は、所々に小袖姿の全身像を入れるが、多くは小袖形の全面を掲げ、友禅の色差し、墨絵、ぼかしの指示や、替えの家紋についての詞書きなどを添える。稀本で、他に完全な本の伝存することを聞かない。(鈴木淳)(2016.2)

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[服飾][雛形] インターネット公開(保護期間満了)
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