7 0 0 0 OA 來禽圖彙

著者
[關盈文] [編]
出版者
[羣玉堂松本善兵衛]
巻号頁・発行日
1790

北尾政美写の花鳥絵本。通行書名は『海舶来禽図彙』。画帖装。色摺り。扉に、「南京費晴湖 同程赤城閲」とあり、2人の来舶清人の校閲を受けた。扉に「六友舎臧」とある。大英博物館本と比較して、序文、凡例、奥付と、2図ある南京人図の1図を欠く。刊年は、大英本の関盈文の漢文序に寛政2年(1790)9月とあることを勘案して、寛政2、3年と推定されている。版元は江戸の群玉堂松本善兵衛。序文などによれば、本絵本は、盈文が長崎で目にした舶来の珍しい禽獣の図譜(渡辺秀詮筆か)を縮写させて江戸に持ち帰ったところ、群玉堂の懇望により出板に及んだという。目次に、「南京人図」以下、舶載した鳥と花木の名を組み合わせて挙げる。鳥の名は、「寿帯鳥」「画眉鳥」「黄鸝」「鶺鴒」「白鷴」「竹鶏」「白頭翁」「十姉妹」「鷂禽」「鷓鴣」と、すべて漢語表記による。一方、花木の名は、来舶の鳥と日本の花木との取り合わせという趣旨から、和名をカタカナで表記する。絵は精細に努めており、特に鳥は、自然描写を背景に、木の枝に止まったり、地面を移動したりする伝統的な構図によって、生き生きと描かれている。彩色は、やや抑え気味であるが、同系色の濃淡や、背景の拭きぼかし、没骨などの技法をふんだんに使用する。喜多川歌麿の『百千鳥狂歌合』と双璧の花鳥絵本とされる。稀本。なお本絵本の解説書として、寛政5年9月、松本善兵衛刊、関盈文著の『海舶来禽図彙説』(当館請求記号:特1-397, 特7-76)1冊が存する。

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A picture book by #ukiyoe artist KITAO Masayoshi, which featured combinations of imported birds and Japanese flowers and trees. He made extensive use of techniques such as tonal shading and wiping to blur the background. #ndldigital https://t.co/MKutENZJgG https://t.co/xedyJTxwXP
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