著者
八田 有洋
巻号頁・発行日
2000

人間の日常生活は,随意運動を媒介として自分をとりまく環境に働きかけることによって成り立っている。例えば,身体運動やスポーツ活動はもちろん,日常的に行っている「歩く・走る・運ぶ」などの移動行為や「食べる・飲む」などの生命保持行為,「書く・読む・話す」などの情報伝達行為は,すべて手や足,顔の骨格筋の収縮によって行われる随意運動であり,運動の日常動作とは大きく異なる。したがって,脳スライスを用いた分子・細胞レベルの研究や実験動物を用いてヒトの随意運動に伴う脳機能について研究することは不可能である。また,頭蓋骨を切開して電極を埋め込むといった動物的実験法を健常なヒトに対して施すことも不可能である。つまり,ヒトの随意運動に伴う脳の活動状況について研究するためには,非侵襲的な方法を用いてしかも ・・・

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