著者
矢部 長克 田山 利三郎
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝國大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.539-565, 1934-09-30

重力野の状況が、殊に我が國の様な不安定な所では、永年變化をなすのではないであらうかと云ふ事を縮める爲に始めた實測である。觀測に用ひた器械は重力偏差計の原理によつたもので、全部熔融シリカで製作した。精度は、普通の可搬重力偏差計の約20倍程のものである。先づ此の器械が信用すべき記録を興へると云ふ事を確めた後、連續觀測を始めた。始めたのは今年一月であるから、未だ何等の結論は得られてゐない。只其の間に降雨による地下水の影響が重力野にも及ぶ事を縮めた。又夜半にも短週期の重力野の變動が現れる事がある。地下水の影響と認められるものを除いても、かなり長い時間に亘る重力野の變動が見られろ。之は何に原因するのかは今の所解つて居ない。

言及状況

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編集者: Bcxfubot
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編集者: X-enon147
2020-07-29 03:09:32 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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