著者
神谷 孝明 川島 英之 建部 修見
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2015-ARC-215, no.18, pp.1-10, 2015-05-19

本研究では ioDrive をストレージデバイスとする時にふさわしい WAL プロトコルとして P-WAL を提案する.まず,ioDrive においては並列ランダムライト時の I/O アクセス性能がシーケンシャルライトよりも高速になることを示す.そのような状況において,I/O アクセスと排他制御処理による性能劣化の問題に対処するために,P-WAL はそれぞれのログライタが専用の領域にログを書き込む,並列ログ書き込み方式を採用する.P-WAL の評価を行うため,数種類のモジュールからなるプロトタイプのトランザクションマネージャを設計する.これを用いて,スレッド数やグループコミットのパラメータを変化させ,従来方式の WAL と P-WAL の性能比較を行う.スレッド数を 16,グループコミットのパラメータを 16 にした時,P-WAL は 172,018 tps の性能を発揮し,従来方式と比べて,3.23 倍の性能向上を達成することを示す.

言及状況

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@komamitsu_tw WALそのものに関してであれば,自分の研究室の先輩がWALを拡張したP-WALという手法を提案していて,その研究の予稿にあるWALに関する説明と,そこで引用されてるWALの高速化に関する論文がなにかの参考になるかもしれません.ご参考まで https://t.co/U3phOBtPqE
並列WAL書込みは(すこし古いやつだと思いますが)これとかですかね。 https://t.co/ZncCW36rDJ

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