著者
佐藤 功人 近藤 雄樹 清田 雄策
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2016-ARC-222, no.14, pp.1-7, 2016-09-29

データの保存に用いられる記憶媒体がディスク装置 (HDD) からフラッシュメモリ (SSD) へと移行し,Linux OS におけるストレージ装置のプロトコルスタックも従来の SCSI 規格に加えて SSD に特化した NVMe (Non-Volatile Memory Express) 規格が導入された.NVMe デバイスドライバでは,従来存在したマルチコア CPU で生じるコア間の排他制御競合によるボトルネックが解消されている.本報告では,高性能共有ストレージ装置へのアクセスインターフェースとして NVMe 規格を適用することで,ローカルの SSD と同様にボトルネックが解消することを定量的に示す.また,初期の NVMe デバイスドライバの実装方法では運用上のデメリットが発生するが,運用性を損なわずボトルネックを解消するために後に Linux に導入された,ブロックマルチキューについて述べる.

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