著者
後藤 真
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2017-CH-115, no.13, pp.1-5, 2017-07-28

本報告では,日本史学にたいして,どのような場面で情報技術が用いられるようになったのか,それにより変わったことは何であり,変わっていないことは何なのかについて,概観を試みる.日本史学におけるデータベースの歴史は古く,1980 年代にはすでに大型計算機によるデータベース構築が行われ,その後もさまざまな場面での活用が試みられてきた.その活用のあり方は,大きくはデータベース目録検索の時代,辞書と史料集の CD-ROM の時代,データベース 「乱立」 の時代,遍在するコンピュータの時代と大きく 4 つ程度に区分することが可能であるという暫定的な見通しを持っている.このそれぞれの状況が 「デジタルアーカイブ」 などとどのように切り結ばれてきたのか,今後の未来のありようなどについて,現状での見通しを述べたい.

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