著者
大須賀 智子 大山 敬三
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルプラクティス(DP) (ISSN:24356484)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.47-56, 2021-04-15

データサイエンス研究の進展には,現実性のある十分な規模のデータを多くの研究者が共通に利用できることが不可欠であるが,多くの領域ではそのようなデータの確保に種々の課題がある.国立情報学研究所の情報学研究データリポジトリ(IDR)では,情報学および関連分野に資するため,産学界等と大学等の研究者とを媒介し,データセットの共同利用に取り組んでいる.本稿ではまず,データセット共同利用の意義について述べる.次に,IDRにおけるデータセットの取り扱いに関して,企業等からの受け入れ,研究者への提供,提供後の利用者の管理と利用状況の把握,およびデータDOIの付与について各処理内容を説明する.続いてデータセット提供実績および利用者による研究成果の状況,並びに研究者コミュニティに対する活動支援の取り組みについて示す.筆者らは本活動を通してデータセット共同利用の実現における課題を発掘し理解を深化させ,対応策を案出して実践しており,データセットの受け入れにおける調整事項や利用上の制限事項などはこれらの知見を反映させたものとなっている.

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IDRの取り組みについてまとめた論文が,情報処理学会 論文誌デジタルプラクティス(TDP)の特集「オープンサイエンスを支える研究データ基盤」に掲載されましたので,ご覧いただければ幸いです。 https://t.co/oqTyg8zJEf 今後も皆様からの議論やサポートをよろしくお願いいたします。

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