著者
北口 博隆
雑誌
福山大学生命工学部研究年報 = Annual report of Faculty of Life Science and Biotechnology, Fukuyama University
巻号頁・発行日
vol.4, pp.21-26, 2005-09

プラスチックは我々の生活に欠かせない素材であるが、廃棄されたプラスチックは、環境中に長期間滞留して様々な問題を引き起こす。海洋においては、ゴーストフィッシングやプラスチックからの化学物質の漏出による海洋生物への影響が懸念されている。このような背景から、生分解性プラスチックの開発が進められており、すでに市場に出回るものも増えている。しかし、生分解性プラスチックの分解性能は、決められた条件における分解性を基準にしており、環境中における生分解の速度はばらつきが大きい。海洋からも生分解性プラスチック分解細菌が分離されているが、海洋では生分解性プラスチックの分解性は比較的低く、数ヶ月から数年の比較的長期間かけて分解すると考えられるため、安易な投棄は避けるべきである。

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